叔父さんと僕(オヤジ編)
エピローグ・その1
■序章・すべてのはじまり 「九龍ーーーーーーーーーッッ!!!!」 呪いに倒れたはずの小五郎が、崩れ落ちる九龍を抱きとめ、庇う。 その姿を見、九龍を守ろうと動き出した身体を止め、攻撃動作に入った化け物に銃を向け、撃った。 「効かないッ!?」 いや、効いているが・・・怯まないッ! 化け物は攻撃を受けながらも、九龍を狙い振り上げた拳を振り下ろす。 「九龍ッッ!!!!」 叫び、焦った俺が見たのは、 「ぐぉぉっ!」 背中を黒い霞の化け物に殴打されながらも、九龍を守るように覆い被さった弟だった。 「はぁぁッッ!!!!」 M+M機関の男が鋭い声とともに、化け物に蹴りをいれる。 鋭い、力の乗ったそれは、目に見える光を放ち、化け物を粉砕した。 「ギャォアオォォォォーーーー!!!」 『敵影消滅。安全領域に入りました』 H.A.N.Tのナビ音声に安堵するも一瞬、すぐさま、銃を『敵』へと向けた。 九龍・・・・・・とそのついでには、手出しはさせん! 「・・・・すみませんが、その銃を下ろしてくれませんか?」 こちらの殺気を、まるで静かに受け止めると男は両手を上げ、敵意がないことを示した。 「もう何もしませんよ」 眼を見る。静かな眼だ。 ・・・・油断はならないが・・・、とりあえずは、良いか・・。 「あぁ・・・すまなかった」 言われた通り、M+M機関の男の頭に狙い定めていた銃を収める。 「いえ・・・僕も性急すぎましたので・・・」 まだ若い・・・20代半ば程度の男は、構えを解き、目の前に倒れている2人を見た。 「なんて精神力だ・・呪いが発動しているのに・・ロゼッタを少々甘く見ていました・・・こんなにタフなハンターも居るのですね・・」 「頑丈だけが取り柄だからな・・・」 倒れている2人、九龍と小五郎の傍に寄り、2人の状態を確かめる。 ・・・・2人とも、呼吸、脈拍ともに異常なしか・・。 心の底から安堵した。良かった・・・無事で・・・。 「・・・先ほどのアレはなんだ・・・?」 男が強引に九龍の腕を取り、秘文を出現させ、そこから靄のように出てきたモノ。 九龍へ襲いかかり、こちらが動く寸前呪いに倒れたはずの小五郎が九龍を抱きしめ庇い背中を殴打されていた。 ・・・・診たところ、背中には鬱血も何もなく、矢の傷があるだけだ。 きっとあれはろくに眼も見えてなかっただろうに・・・、九龍の悲鳴に呪いをぶち破り、助け庇ったのか。 敵の行動の早さに、咄嗟に銃を取り出すのがやっとだった・・・、お前が助けてくれなければ九龍は・・・。 (すまない・・・小五郎・・・) 「アレは妖魔です・・・かなりレベルも高い。行動が素早過ぎて攻撃を許してしまった・・・」 「秘文から出てきたように思えたが・・」 「最終トラップでしょう、恐らく」 「・・・・・なるほど・・」 やはり、秘文をそれほどまでに、外に出したくなかったということか。 秘文を持つ人間を宿した上で食らおうとした鬼、追いかけてきた蛇の集合体、秘文に潜んでいた妖魔。 ・・・それだけ重要な秘宝が、あるということか・・・・? しかし、何故・・・・そこまで邪魔をしようとするのだろうか? 秘文は今まで外に出たことがないようだった。 秘宝を隠したのも呪いのルールを作ったのも、人間だろう・・。 その人間の作ったルールを無視して暴走しているような気がしてならない・・・鬼達の行動は。 いや、恐らくは・・暴走しているのだろう。 それだけ、魔の者達は、《あの秘宝》を恐れている。 「・・・・貴方がたは、秘宝が何であるかはご存知なのですか・・?」 「あぁ。最後に在った祭壇に石碑があったからな・・・・」 「・・・・・そうですか・・・」 何事か考え出した男を見る。暫くはそのまま動きそうにないな。 「おい、小五郎、九龍を離せ」 先の通路で見つけたときと同じように、意識を失っても九龍を抱きしめたまま離さない小五郎の身体を叩き呼びかける。 今回も聞こえているのか、九龍を抱きしめる腕の力が弱まった。 九龍を抱き起こし、首筋に手を当てる。 ・・・冷たいな・・・体温が雨に当たっているせいか、下がっている。 男は、動かない。横目で男を見ると・・・こちらを見てはいるが、静観しているようだ。 油断せずに、荷物から九龍のレインコートを取りだし、背を向けないようにしながら九龍を包み込み木の下に横たえる。 気を失ってしまっている顔は、青ざめて血の気がない。 すでに、ここを出る途中、H.A.N.Tでヘリを要請している。あと1時間、といったところだが・・・。 「・・・・秘宝を貴方がたロゼッタに渡すわけにはいきません」 「・・・・やはり、そう来たか」 小五郎は雨晒しで放置したままだが、とりあえず見なかったことにし向き合う。 「・・・その子は、僕と一緒にきてもらいます」 「九龍を、渡すわけにはいかない」 先ほどの蹴り技は早すぎて眼で追えなかった。威力も一撃で妖魔を倒した結果を見れば判る。 厄介な相手だ・・・。 元々ロゼッタとM+M機関は、敵対こそはしていないが、協力関係かというとそうでもない。 常々、墓を荒らし秘宝を手にする《宝探し屋》のせいで、妖が封印を解かれ蘇っていると言いはる団体だ。 レリックドーンと比べれば、友好関係なのかもしれないが・・・。 それはあくまで、利害が一致したときのみの話だ。 「この子の命を犠牲にしてまでもなお、秘宝を求めるのですか?」 嘲ったその言葉に、視界が真っ赤に染まるほどの怒りを感じた・・・・。 ふざけるな。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふざけるなよ・・・ッ!若僧」 九龍を背に庇い、武器を構える。確かに、この男は手強いが、負ける気はない。 「俺は確かに《宝探し屋》だが・・・、我が子を犠牲にしてまで手にしたいなどとは思わないッ」 俺にとっても、九龍・・・・子供こそが、宝だ。 この子を置いて、仕事を取ってしまった過去が・・・今でも悔やまれる。 仕方がないことだったとしても・・・・、そのことがこの子の傷になってしまっているのを見るたびに・・・。 後悔ばかり、ずっと・・・・している。 秘文のことも・・・・刻まれてしまったと、判ったときは・・・・心臓を抉られるほどの痛みを感じた。 何が秘宝だ! そんなものは、自力で手に入れるのが俺達の信条だ!誰かを・・・九龍を犠牲にしてまで欲しいなどと、思うはずがないッ! 「――この子は守ってみせる!」 「・・・なるほど・・・・、僕は誤解をしていたかもしれませんね・・」 相手はそう言うと素っ気無い仕草で、濡れた水滴を払った。 一瞬滲み出た殺気は嘘のように消えている。 「どうするつもりです?その秘文を・・・」 「別のものに移し変える方法がある・・・まだ発見されてはいないが、古代エジプトの呪術の一つ・・・それを探せば。秘文を依代に移し変えることができる」 「そうですか・・・。秘宝は探さないということですね」 「・・・・いや、探すだろうな・・・協会はこの情報を知っていた。こうなること予測した上で・・・俺達を派遣した」 「・・・・・・」 「協会は、九龍に眠りの呪いを、秘文の呪いを・・・この愚弟に、と考えていたらしい・・」 言いながら沸々と怒りが沸いてくる。 最初からきな臭い話だと思っていたが・・・。 「・・・・・・・・・・・・・・・・協会め・・・・・」 ぎりぎりと思わず力を入れすぎて、手に持った銃身を折りかけて慌てて力を抜いた。 「九龍を、うちの息子を・・・・巻き込んだ罪は重いぞ・・・協会・・・」 もし、眠りの呪いが九龍にかかっていたら・・・・俺は関係者を全員血祭りに上げていた所だ。 いつ解けるかも判らない眠りに、大事な時を奪われていたかもしれない・・・・そう仕向けたことを許せるものかッ! 病院送りは良いとして、骨という骨を半分に折ってやるか? 両指全部骨折でも良いな・・末端ほど痛みは激しいからな・・・・。 「協会は、貴方のご子息が、秘文を宿してしまったことを・・・知っているのですか?」 「いや、知らないだろう。それに言うつもりもない」 男の眼を見つめ、はっきりと宣言してやる。 「協会の意思など関係ない。九龍には手出しはさせん」 九龍に手出しをしてくるのならば、協会と全面対決も辞さない。 「・・・そうですか」 「お前達M+M機関が危惧している秘宝は・・・・」 「えぇ、貴方が考えている通りです。あれは、外へ出すべきものではない・・・」 M+M機関が目をつけるのは当然だろう・・。 いや・・・きっと、あの秘宝は、秘宝の夜明けも狙っているに違いない。 実際、任務につく前に九龍を攫いこちらを妨害しようとしていた・・。 マズイな・・・・。 九龍を協会から隠し守っても、さすがに3つの秘密結社から狙われれば、隠しとおせない。 「秘宝を、その子に宿る鍵を使わずに手に入れることは・・・・できますか?」 「秘文を移し変えるか、力ずくで開くか、だな・・・」 「こちらとしては、今後の憂いになる秘宝は、破壊が最も望ましいのです」 「破壊・・・?壊すというのか」 「えぇ・・・」 「そのために九龍を連れて行こうとしているのならば・・・」 容赦はしない。 しかし相手はこちらの殺気を静かに受け止めると、首を振った。 「僕達は誰かを・・・まして子供を犠牲になどしません。彼を連れて行くと言ったのは、ロゼッタに手渡すことへの危惧からです」 呼吸も微かに、身動きすらしない九龍を男は見た。 「・・・・・似ているな・・・・僕の知る《彼》に・・・だからなのかもしれない」 「彼?」 今のは、失言だったと男は一瞬揺らいだ。 瞬きほどの瞬間だったが、確かに見た。男はすでに、無表情の仮面を付けなおしている。 「・・・・・、貴方は僕の知る協会の人間とは違うようだ」 「あぁ・・・そうだろうが・・・、俺達と似た気質の人間は《宝探し屋》には多い・・お前が知る人間の方が少ない方だ」 「そうですか・・・?では、貴方を《宝探し屋》と見込んで頼みます」 「なんだ・・?」 「秘宝を手に入れ、破壊してください」 「破壊、か・・・」 破壊は、賛成だな・・・あの秘宝は危険過ぎる。 協会に罵られようと、別に構わない。 ・・・・・こちらを嵌めた相手に容赦はしない。 「えぇ、その代わり、秘文を封印します」 「・・・封印?」 「えぇ・・・秘文は水気にあたると浮き出てきます・・・」 九龍の元へ行き、右腕を雨にあたるようにすると、浮き出てくる文字は・・・。 「・・・・秘宝の在り処を指し示しているのか・・・」 「えぇ・・・・それと、《念》ですね・・・恐らく呪いの源・・」 九龍の秘文を、H.A.N.Tではなく自分の持つ手帳に書きなぐる。 鬼の居た間にあった石碑も、H.A.N.Tには取り込んでいない。H.A.N.Tは常に協会とリンクしている。 ・・・奴らはそれを監視していることだろう・・・。 「《念》?」 「えぇ・・・陰氣です・・・放置しておけば、彼を蝕みかねません・・」 「・・・九龍は声が聞こえていると、言っていた・・」 「声・・・ですか」 「あぁ・・・遺跡の中の亡者達の声かと思っていたが・・・もしや、それが・・・」 「《念》だと・・・?」 「可能性はある・・・」 この子は平気なふりをしたり、軽口で気を逸らしていたが・・・、怯えていた。ずっと。 だからこそ、そこでまだ雨晒しで放置しているバカたれがベタベタベタベタベタベタしてた・・・のだろう・・・・と思いたい。 『あいしてる』だの『おまえのもとへかえる』だの、ラブシーンまがいのアレを思い浮かべて・・・・あぁ、殺意が。 「・・・・・・撃つのですか?」 男の声にはっとした。いつの間にかに無意識に、生ゴミに向かって銃を向けていたらしい。 「無意識とは恐ろしいものだ・・」 「は・・・?」 「いや、こちらの話だ・・・。それで、封印による弊害はないのか?」 「弊害は・・・あります。封印はいわば、自己暗示のようなものですから・・・秘文を刻んだ事自体を忘れてしまうでしょう」 「記憶が消えると・・・?」 「消えるというか、忘れてしまうはずです」 記憶ごと封印ということか・・・? 「忘れてしまいますが、封印が解ければ思い出します」 「封印をしなければ、どうなる・・・?」 「秘文は、《呪い》です。氣を見る人間にはすぐにわかってしまうことでしょう・・・」 「蝕むといったが・・」 実際、今の九龍は呼吸も弱く、脈拍も弱い。 「まぁ・・・心配するほどではないでしょうが、水気に長時間あたりつづけると徐々に衰弱していくのだと思います。・・・今のような状態は衰弱というより、昏睡に近いようですけど・・・」 やはり、これはその影響か・・・。 「封印をすれば少なくとも2年は隠せますし、秘文の念も押さえ込めます。衰弱も軽くてすむはずです」 だが、記憶を失うというのは・・・。 秘文を刻んだ後の出来事は、心が荒げるものもあるが・・・九龍にとっては大事なことだろう・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ついでにアレやらソレやらも忘れてくれるだろうが・・・。 「どうしますか・・・?」 秘宝を破壊することについては、同意だ。あれを協会にみすみす渡すと何に使われるか判らない。 ・・・・・・・いや、秘宝は3つ、だったはずだ・・。 石碑にはそう、記されていた。 「秘宝を破壊というのは・・・全ての秘宝をか?」 「あぁ・・・解呪ですか?」 ちらりと、泥にまみれて転がっている小五郎を見て、男は言った。 「あぁ・・・こちらとしては、解呪は欲しい」 そこのバカを救うためだが・・・。必要は、ないかもしれないが。 「それは構いません。僕達が破壊したいものは、魔を呼び、従えるという秘宝です」 「やはり、それか・・・・・ん?そちらも3つ目は把握はしていないのか?」 解呪、魔を呼び従わせる<力>を持つ神楽笛、もう一つは・・・・。 「えぇ・・・文献では何も」 「中の石碑にも書かれてはいなかった」 まるで、部分的に削除したかのようにその部分だけが欠けていた。 「3つ目が何せよ・・、貴方の判断で、頼みます」 「もし断れば?」 「彼を、連れて行きます」 幽閉するとでも言うのか・・・。 警戒を新たに、睨みつけると、男は微かに笑った。 「危害を加えることはないです。それだけは僕の信念にかけて・・・」 M+M機関と結託し、九龍を隠すか。 俺独りで九龍を守り通すか・・・。 ・・・・九龍の、安全を第一に考えれば、一つしかない。 「封印を頼む。その代わりに秘宝は、破壊しよう」 木を隠すなら森の中とも言う・・・。3団体から狙われるのを考えれば、《ロゼッタ協会》とM+M機関を利用した方がはるかに安全だ。 九龍・・・すまないな。お前にとって大切な思い出を取り上げてしまうことになる・・。 「判りました・・・」 頷き、男は九龍の右腕・・秘文の上に手をかざした。 淡く光る光は一瞬で収まり、男はそっと九龍の右腕をレインコートの中に収めた。 「早いな・・・」 「えぇ・・それほど大層なものではないので・・・・これで、水気にあたっても、秘文は浮き出ては来ないはずです」 男が立ちあがろうとした時だった。 「・・・・うへへへへへ・・・・愛してるぜ・・くろう・・・もう可愛い〜〜〜〜〜ッ!」 「・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 おっと、いかん。またも無意識に銃を構えていた。 もういっそのこと、この地に埋めてやったほうが九龍の幸せには良いんじゃないかとか、半分ほど思っている。 まぁさすがに、こんなでも身内だ・・・・こんなでも39年も俺の弟やってるんだ・・・・、落ち着け、俺。 九龍は、忌々しいことに・・・このバカに懐いている。 この子がまっすぐに・・・・いささか、まっすぐ過ぎる気もするが・・・育っているのは、このバカのお陰だ・・・。自己暗示のように自分に言い聞かせる。 「感服しますね、精神に大打撃を受けたはずなのに・・・」 「精神に大打撃?」 「えぇ・・先ほどの妖魔に、彼を庇って攻撃を受けていたでしょう・・・それです」 なるほど、あれか・・・背中には何も後すらなかったが・・。 「実体を伴っていない氣の塊でしたから・・・その攻撃も精神や魂に直接作用するものです」 「こんな、だが・・・ダメージを受けているのか?」 デレデレデレデレとしまりのない顔をして、傍らの木を抱きしめている。 木の名前は九龍というらしい・・・。 勝手にそこらの木に俺の息子の名前をつけないでもらおうか・・・ッ! 蹴りをいれたくなるのを忍耐の文字で我慢し、男を見やる。 「えぇ・・・あれだけのダメージなら、昏睡状態に陥いると思うのですが・・・・」 感心して小五郎を眺める眼は、まるで奇妙な動物を見ているような感じだ。 「僕が見る限り・・・若干ですか確かに攻撃の影響で氣が弱くなっています」 「若干?」 普通は昏睡状態になるほどのダメージを受けて、若干・・・。 呆れるほどタフな男だな・・。 「呪いがその分、影響を強めている感じではありますが・・・この様子なら大丈夫でしょう」 「こいつなら大丈夫だろうさ・・・」 九龍とあれほど、何度も何度も何度も何度もしつこいくらいに約束してたんだ・・・。 破るはずがないだろう。この甥バカは。 「・・・自力で解くのはかなり難しいとは思います」 あのラブシーンまがいの2人をしっかり見ていたのか?見てみぬふりをして忘れてしまってくれないものだろうか・・・・・・・・。 「・・・・・・自力では解くのは、かなり困難なのは本人も判っているだろう・・・それでも・・」 九龍の髪を撫でてやり、抱え上げる。 迎えが来たらしい。ヘリの音が遠くに聞こえる。 「この男はやると言ったら、やるだろうな・・不可能を可能にかえる・・・この子のためならば、な・・」 男も、ヘリの音を聞いたらしい、音がする方へ視線を投げ、木の下へ下がる。 「人は時として、不可能を可能に変える力を持っています。僕も・・・奇跡を、知っている」 「あぁ・・この子のためにも奇跡が起こる事を・・・祈っている・・」 男は頷くと、コートを翻し去っていった。 |