叔父さんと僕(オヤジ編)
第3部・その11
「・・・・・・九龍は俺が連れていこう」 九龍をじぃと見つめていたら、背後から声をかけられた・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・えー・・・・・・殺気むんむん・・・むんむんしてますよ!お兄ちゃん!こぇえーーー!マジこえぇーーー!別の意味で涙が出てきたぞ!?怖い! 九龍の手を取り、俺から引き離そうとしているが、肝心のご子息様が可憐な仕草でお父上の手を振り払った。 んでもって、俺にぎゅうと・・・か、かわ・・・ッ!めちゃかわッ!! 「いや、俺がここを出るまで九龍を連れていく」 「顔色が悪いぞ・・・いけるのか?」 無理だろう?お前に九龍が守れるか?無理だろ、すっこんでろ!ってな眼で俺を見ている。 殺人光線です、ビーム出てるぞ!? 「あぁ・・・・大丈夫だ」 頼むからもう暫く九龍とラブラブさせてくれよ! 「・・・・装備をよこせ。俺が持っていこう」 「すまねぇな、頼んだ」 微かに聞こえたのは・・・舌打ちか・・・? ひぃーーーッ!こぇえーーー!俺なんとなく、無事に外に出ても雨に濡れたまま放置されるんでないか・・? 兄貴は俺の装備を全部剥ぐと・・・っておい・・・確かに身軽だが・・。 身軽で良いんだが、敵来たら丸腰ですよ!? まぁ・・・・九龍に装備させているナイフがあるし、どうにかなるだろうが・・・。 ザブザブと苛立ったように水の通路を超えていった後姿を見送って、九龍を見下ろした。 大魔神にも母親のアマゾネスにも似なくて良かったな・・・九龍・・・。 この子の母親は、普通の考古学者のはずなんだが。 1人でテロ集団を力ずくで制圧したり、そのテロ集団を舎弟にしていたり、考古学者のくせに破壊が得意だったりするんだが・・・。 無茶なところや、暴走体質は似ているが・・・この優しいところやら、可憐なところは似てないな。俺が育てたかいがあったってもんだな! 「・・・・・・・・また、その・・・眼・・・」 お・・・おぉ?なんで眼をそらすんだ?赤くなって可愛いな、おい。 「あ?どの眼だ?」 「えっと・・・なんでもない・・」 「ほほー?」 照れてるな?可愛い、本気で可愛い。 「どんな眼なんだ?」 聞くと、真っ赤になった九龍が逃げようとしたので抱きしめて捕まえる。逃がしませんーッ! まぁ・・・お茶らけてないで、この子の溜め込んだものを全て出させるか。邪魔者もいねぇしな・・・。 「九龍、言いたいことは今、全部言え。溜め込むな」 「でも・・」 「言ってくれ・・・我侭でも何でも、叔父さんは何でも受け止めてやるからな?」 お前のことなら何だって受け入れるぞ〜!安心して叔父さんの胸に飛び込んできなさいッ! 大丈夫だ、と正面から向き合って見つめてやると。 九龍は大きな眼を瞬いて、はにかむように微笑んだ。 「・・・・叔父さん、大好きだよ」 「ごふぉっげふぉっぐほっ!」 いきなりクリティカルか・・・やるな、九龍・・・。 油断してたよ、叔父さんは!しかし・・・はにかんで微笑んで、その言葉はちょっと・・・かなり・・・・・可愛いッッ! あーなんで手元にビデオないんだろうなぁ・・・巻き戻して録画してくれないか?だめか?え・・・・・?無理・・・?ケチだな、お前!って・・・俺は誰とお話してるんざましょ? 九龍は盛大にむせた俺を不思議そうに見て、微笑みながら続けた。 「叔父さんに頼られる風になりたいんだ、俺」 「・・・・」 やべぇ・・・滅茶苦茶幸せかもしれねぇ・・・。 前日の・・・旅館の時にも聞いたが・・、何度聞いても・・・幸せだ!叔父さん冥利に尽きるというか! 頼られたいって辺りが、男の子だな、九龍・・・そんなところもかわゆいぜ!もー可愛過ぎる! 「本当は・・・、約束したけど・・・、叔父さんを助けられるなら・・なんだってする」 九龍の言葉にでれでれしていた顔を引き締める。 この子にちゃんと言い聞かせてないと・・心配でたまらねぇ・・・。ひそかに気を引き締めた。 「九龍・・・」 「約束したけど・・・そのためなら・・・」 思いつめたような顔をして言った九龍の眼を、正面から見つめてゆっくり言い聞かせる。 「九龍、それは・・・ダメだ・・・お前が犠牲になって助かっても、俺はお前を追っていく」 「・・・・叔父さん・・」 「お前のそれは俺のためじゃない。自分のためじゃないか?お前はそれで満足するだろうが、俺は辛い」 そうだ・・辛い。俺が目覚めて、お前が居なかったら・・・発狂するかもしれん。 ・・・・判ってくれ・・・お前を犠牲にしてまで、俺は生き延びようとは思わない。 「俺のために、犠牲になった、それで満足・・・それはお前の自己満足だ」 言い方が少し厳しいかもしれないが・・・許してくれ。 九龍がさっき暴走したのも・・・これがあるから何だろうな。 俺との約束と、自分の望みが対立しあってパニックを起こしたんだろう・・。俺を助けるためなら・・・・と、そこまで言える九龍の想いが・・・・・・・嬉しい。 だが・・・判って欲しい。頼むから・・・。 お前を大事に想う人間からしたら、それは自分の身が切り裂かれるほど痛いんだ。 「俺は嬉しくないって言っただろう?お前が居ない世界はいらない・・・お前の成長を見守ることが、俺の生きている楽しみなんだ・・・」 「だって・・・助けたい・・」 「諦めるな、九龍。自分を守って守りたい奴も守って生還することこそ、一番大事なんだ」 諦めるな、自分の生を投げやりにするな! 大事に大切に生きてくれ。 お前が健やかに生きてくれるのだけが、俺の望みなんだ・・。 「どんな状況でも、諦めるな。生きることに貪欲になるんだ・・・」 真面目に真摯に聞いていた九龍がふと首を傾げた。 あぁ・・・貪欲が判らないか・・・。 「・・・・貪欲ってのは、凄まじく飢えてて、メシ食うだろ?その勢い並に生きろってこと・・・か?」 九龍は、なんで判ったのかな?とかいうような顔をして俺を見ていた。 「お前のことなら、わかるんだよ」 お前顔に全部出てるしな・・・本当素直で可愛い・・。 「叔父さん・・・・」 「ん?」 「・・・・嬉しい」 ぐふッ!?ちょ、ちょっと待てッッッッ!!!!!不意打ちはやーめーろぉぉぉー! 「お、おぉぉぉぉ・・・・おう・・・・」 どもりまくるぜッ!九龍は俺を見て、ものすごく嬉しそうに笑っている。 ・・・・・・・・これだ、この笑顔。 やっぱ、お前は、笑顔が可愛い。見ている俺まで、胸が温かくなる・・・。 しかしその笑顔は急に曇り、俯いた。 「・・・・もう見てもらえなくなるって思うとね・・・・・こわい・・」 本当に怖いんだろう・・・震えている。 「寝ててもお前を見つめる!見守る!背後霊になってやる!」 お前の元に、行く!ダメなら夢の中で会いに行くからよ・・・。 「え、でも・・・・霊って・・・お化け?」 お化け・・・・いや・・・そうだろうけどな・・・・。 「いやかも」 「おいおいおいー!」 なんでだ!イヤか!?イヤなのか!? お前が写真を取るたびに心霊写真みたいに叔父さんが写っちゃうのが、イヤなのか!? 寂しくてラップ音とか立てちゃいそうだが、イヤか!? 寝てるときにぎゅうと抱きしめたら金縛りになりそうなんだが、それがイヤなのか!? 「・・・・・・ッ」 あぶねぇ、倒れかけた。どんどん、気が遠くなってきている。 呪いは一瞬でも気を抜けば、俺の意識を飲みこむんだろうな・・。 俺の様子を心配そうにうかがっている九龍は、顔を覗き込むよう俺を下から見上げて 「眠い・・・?」 「・・・・ここを出るまでは、気合だ」 まだ・・・・まだ時間をくれ。 眠ってもすぐに呪いなんざ打ち破ってみせるけどな・・・、束の間の別れだとしても、俺にとっては辛すぎる・・。 「もう、良いから・・・行こう、叔父さん」 「九龍、ちょっとお待ちなさい」 「え?」 立ちあがりかけた九龍を止め、背後から抱き込む。 「今度は俺の言いたいことを聞いてくれないか?」 「叔父さんの・・・?でも・・・大丈夫・・?」 「あぁ・・・聞いてくれ」 「うん」 腕の中に簡単に閉じ込めてしまえる小さな身体を見下ろした。 もし・・・呪いのせいで、何年も寝っぱなしだったら・・・起きた時の九龍は・・・大きくなってるんだろうな・・・。もうこうして抱きしめられないかもな・・・? 「九龍・・・愛してる」 きっとお前がどんなに大きくなっても、俺の愛は変わらない。 心を込めて言うと、九龍が返事をしようとしたので慌てて手で口を塞ぐ。 「もがっ」 「あー・・・・・悪い。お前のその言葉は心臓に悪いからな・・・すまねぇな?」 あぶねぇ・・・九龍から返されたら動揺して寝ちまうぞ!?九龍の不意打ちは本気で心臓に悪い! 首を傾げて不思議そうにしている九龍の頭を撫でてやって続ける。 「俺は・・・お前の成長をずっと見て来た、大きくなったな・・」 大きくなったが、痩せ過ぎだ。兄貴はお前に甘いから、きっと良い物を食わせてやるだろう・・・。 「俺もな・・・お前といつまで一緒に居られるか、不安でたまらねぇんだよ・・」 お前は、そばにいてくれと・・・言ってくれるが・・・。 「お前は大きくなって一人前になるだろうな・・俺の庇護・・・守りを、必要としなくなるときがくるだろう・・」 男の子だもんな・・・独り立ちしたくなるだろうしな・・・。 前にも同じことを考えていたが・・・やっぱりな・・そう思っちまう・・。 独り立ちし、俺のことを必要としなくなって・・・、 「鬱陶しいとか言われたりしないかってビクビクしてる叔父さんであった」 よくあるじゃねぇか・・息子が父親に口出しされるのを嫌がって、独り暮しを始めるとかな! 将来俺の九龍もこうなるのか・・・?とどきどきしながらドラマとか見てたもんだぜ・・・。 ふと九龍を見れば、俺をこそこそと伺うようにしながら、さりげなく視線がそれている。 ま・・・・、まままままままままま・・・・まさか・・・ッ!? 「鬱陶しいとか思ってないか?」 頷かれたら、家出する!しちゃうからな!? 寂しげに公園のブランコにのって、めそめそしてやるからな!? 九龍は一瞬ぎくりとしたあと、ぶんぶんと首を振ってくれた。 ・・・そのぎくっ!ってのは、何ですか・・?気のせい・・だよな・・・? 動揺を押さえつつ、続ける。 あぁ、改めて言うと結構どきどきしちまうな!これって乙女心か!? ひー叔父さん照れちゃうー!とか内心、大混乱でも真面目に真面目に・・・。 「・・・・・傍に居られなくなっても・・・いや、違うな、傍に居たい・・・だが、いられなくなっても・・」 九龍は俺をじっと見つめている。 その目を見ながら、伝わるように・・・祈りながら言った。 「お前の『帰る場所』でありたい・・・お帰りって、お前に言ってやりたい」 もし、お前が俺から独り立ちしていっても・・・。 疲れたら休める場所で居てやりたいんだ・・。 いや・・・出来ればバディで良いんで、無報酬で全然構わないんで付いていきたいんだが! あぁ・・しかし大きくなったな・・。あんなにチビっ子だったのにな・・・? 「お前は覚えていないだろうが、俺が人生挫折した時、俺は投げやりになってて」 精神が複雑骨折してたとでも言うのかもな・・・。 「死んでも良いと無茶ばかりやってた・・・、トラウマってのは・・・あぁ、つまり、心の傷だ・・・は怖いんだ・・」 お前にはとても言えないような事をやってたな・・・。 若かったな・・・とか思う今があるのは、九龍、お前のお陰なんだぜ・・? 俺はハンターとしても挫折し、人としても挫折し、情けない自分に嫌気がさして死のうとしたこともあった・・。 あの時を思い出すと・・・・・ッ!九龍・・・。 九龍は身体を伸ばして腕を持ち上げ、俺の頭を撫でた。 「・・・・・・・今は大丈夫だぞ?お前が居るからな?・・・・ありがとな・・?」 優しいな・・・小さい頃とまったく変わらない・・。 「お前は変わらないな?5歳のとき、お前は今みたいに撫でてくれたんだぞ」 お前の小さな優しい手を、俺は今も覚えている。 あぁ・・・なんでこんなにも愛しいんだろうな・・・。 覚えていないらしく戸惑う九龍を抱きしめた。 「覚えてないってか?俺は覚えてる・・お前のそれで、俺の心は癒されたんだ」 お前と出会って、育て出してから・・俺は変わった。 生きる喜びを知った。 九龍・・・お前は俺の太陽なんだぞ・・・?判ってるか・・・? 「良いか・・・?九龍、お前のその優しさはとても大事なものなんだ・・・誰かを自然に思いやれる優しさを大事にしろ」 「・・・・うん・・・」 んでもって、叔父さんにやさし〜〜〜〜くしてくれると、俺は嬉しい。年々俺に対する扱いが・・・・って・・・お!そういえば!うっかりしてたぜ! 「・・・・・・あぁ、最後にもう一つ、言いたいことが合った」 「・・なに?」 「遺跡出たら、ご褒美に頬っぺにちゅーしてくれよ?」 鬼を倒したらちゅーしてくれる約束だったしな!? しかし腕の中の愛しい九龍ちゃんは、嫌そうな顔をして仰け反った。 「・・・・・・・叔父さん、そればっかりだ・・・」 「仕方がないだろうが!こうでもしないと、ちゅーしてくれないだろ!?」 お前が好きだから、ちゅーされるとハッピーなんだよ!叔父さんの小さな些細な幸せにケチつけちゃいけません! 「してくれないと、ここで寝ます。おやす・・・・」 「するからー!骨さんの仲間になっちゃうよ!?」 「約束、だな?」 「う・・・・・」 九龍は顔を赤くして、頷いた。 照れてるんだな・・・?あぁ・・・・マジで可愛い・・・ッ! 嬉しさに笑うと九龍は俺を見て困ったような表情になり、何か思ったのか切ない顔をした。 また・・・何か悲しいとか思ってるな・・? 「笑ってくれ」 「え・・・・?」 「お前の笑顔が、力になるんだ・・・笑ってくれないか?」 「叔父さん・・」 九龍は俺の言葉に戸惑ったが、やがてぎこちなく・・・・笑ってくれた。 俺が笑い返すと、また眼を丸くして・・・今度は花のような・・だがどこか悲しげな笑顔を浮かべた。 ――・・・・・・愛してるからな・・・・九龍・・。 いつまでもこうして抱きしめていたいところだが・・・、俺の時間はもうわずかしか残されていないようだ。 視界がどんどんかすれていき、瞬きをするたびに重い瞼を開けるのが一苦労だ。 ・・・そして感じる気配・・・これは・・・やばいな・・・・。 「さて、ちょっと、我慢しろよ?」 立ちあがり九龍をひょいと抱き上げる。 「うわっ」 勢いがありすぎて九龍が落ちかけたが、自力で俺の方へ身体をひねり戻して首に手を回してきた。 あー・・・悪い、俺らしくなく、焦ってるようだ。 「叔父さん、俺歩くから・・・」 まだそんなことを言うのか・・?まぁ俺を思って言ってくれているのだろうけどな・・。 「だぁめだッ!お前を冷たい水に浸けたくない」 「だってそんなに身体が冷たくなってるのに・・・・」 嫌がって暴れ出した身体を押さえ込み水の中に入る。 お・・・冷たい分意識がしゃっきりしたかもしれねぇ・・・。 「ね、ねぇ・・・濡れたって大丈夫だから・・」 「だっめぇでーす」 「冷たくない・・・?」 「お前は暖かいな」 「叔父さんが冷えてるんだよッ!」 俺を心配して伺うのが、可愛過ぎる!なんて優しい子だ・・・良い子だな!マイエンジェル!! 可愛いなぁ・・・と思いつつ九龍を下ろす寸前、微かに聞こえた・・・物音・・いや扉の音か? 「・・・・・・・・」 ・・・・やべぇな・・・。 「叔父さん・・ッ!」 「もうちょいだ・・兄貴は、先に行ってるみたいだな」 泣くのを耐えている九龍の手を握り締めて進む。 あぁ・・・くそ・・・身体が眠りの体勢に入っているのか、凄まじくだるい。足がふらつく。 「叔父さん・・・・俺・・・ハンターになるから」 「お前なら、出来るさ。けど、無茶はするなよ?」 「・・・うん・・・」 必死に言ってくる九龍を見、気づいた。 俺を見て・・・・焦ってるのか・・・?悪い・・・ごめんな?九龍・・背後から来てるヤツはかなりやべぇと思うんだよ・・。不安にさせてしまったんだな・・・? 何でもない風を装い、九龍の話を促した。 「・・・そうだな・・・兄貴について探索のやり方とか・・・みっちり習ってくるといい」 「探索・・」 「すみからすみまできっちり調べ尽くすタイプだからな・・お前の親父は」 「そうなんだ・・・」 「あとは・・武器マニアだから、いろいろな武器の使い方を・・・習うといい」 「うん・・・」 兄貴なら・・・お前に基本を教えてやるだろう・・。俺よりも正確なのをな・・・・。遺跡の謎解きも兄貴の方が器用だ。お前のプラスになるはずだ・・・九龍・・。 そしてロゼッタからうまく隠れてくれ・・・ん?これも言っておくか。 「九龍・・ロゼッタの人間に何か言われても・・・」 ・・・・・・ッ!・・・くそ・・・。 ぐらりと倒れかけて九龍に支えられる。 「・・・悪いな・・・・・」 「叔父さんもう・・・・・」 後少しなんだ・・俺の身体、耐えてくれ! 「・・・・いや、もう少しだ・・・行くぞ」 「か、肩につかまって・・・」 「お前と一緒に、歩いて出たいんだよ・・・」 そう言うと隣で怒ったような顔つきになった九龍に内心慌てる。 「あぁ・・・誤解するなよ・・・?お前を頼りたくないとかじゃなくて・・・だな」 片手を開けていなければ、お前を守って戦うことができねぇんだよ・・。 暗い通路に差し掛かり、九龍が繋いだ手に力を込めた。 わずかに、震えた。 |