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叔父さんと僕(九龍編)
第3部・その3

振り向いたら叔父さんがこっちに向かって来ているところだった。
・・・良かった・・・。叔父さんがちゃんと戻ってきてくれたことと、さっきの違和感は気のせいだったことに安心してほっと息を吐く。
こっちに来る叔父さんは俺を見て嬉しそうに手を振った。でも何故かゴーグルも、H.A.N.Tも銃も武器もアサルトベストすらつけてない。
どうしたのかな?
「・・・・?深くなってた・・?」
「いや、浅くなっていってたんで、大丈夫だ」
「装備はどうしたの?落としてきた?」
まさか、そんなはずないと思うけど。
「俺がそんなヘマするかって!置いてきたんだよ!」
「へ・・・・?」
不思議に思っていると、叔父さんは手を差し伸べてきた。
「ほれ、おいで」
「・・・・・?」
「何してんだ・・早くしろ〜」
カモンカモンとまた両腕を開いておいでおいでする叔父さんを不思議そうに見て考えた。
え・・・っともしかして、抱き上げて移動してくれるってこと・・かな?
「じ、自分でいけるよ!」
「あ?結構深いんだぞ?お前には救急装備持たせてるだろ・・濡れたら困るだろうが」
「あ、そうかぁ・・・」
なるほどーと思って叔父さんの手を取ると。ぐいっと引き寄せられて抱き上げられていた。
「・・・・ってのはまぁ、建前で、お前を濡らしたくないだけなんだけどな!」
「叔父さん・・・・俺だってハンターになるつもりなんだよ!?このくらい平気だよ」
でも暗い水面は底が見えなくて何だか怖い。
それに・・少ししか泳げないし・・溺れたことがあるからあまり好きじゃない。
叔父さんの首に腕を回してしがみつく。
「だめだ!俺のバディの時は俺の言うことを聞く、だったよな?」
「う・・・でも・・」
「はいはい!到着!」
スタンと床に下ろされる。叔父さんを見ると、腰下から泥水に濡れていた。
もう10月下旬だし・・・大丈夫かな?風邪とか引かないかな?
「・・・風邪とか・・・引かないでね・・?」
雨だって冷たかったし。ここの水が何の水かはしらないけど、地下水とかだったとしたら・・・冷たそうだし。
「大丈夫大丈夫。九龍は心配性だな?」
「だって・・・叔父さんもう年だしさー」
「俺はまだ、若い!」
「そうかなぁ・・・?」
腰痛いとか、膝が痛いとか最近よく言ってるし・・・。
ぎっくり腰だって、ついこの間やっと治ったばかりじゃないか。
それに、若い!とか言う人程気ばかり若くて、体のろうかげんしょうの自覚がないとか、前TVで特集でやってたし・・。
それにね、知ってるんだよ。気づかれてないとか思ってるでしょ?
「・・・・・叔父さん、老眼でしょ?」
「なッッ!?ななななな!?」
「老眼鏡持ってるの、知ってるもん」
ものすごく驚いてる叔父さんを見てため息をついた。うわ〜ッ!やっぱり気づかれてないと思ってたんだ・・・。甘い、甘いよ!
なんでバレないとか思ってるのかなぁ〜、バレバレなのに。
叔父さんはよくこっちを見てる。でも何か隠したいときはわざと眼をそらして時々ちらっとこっち見るから、わかっちゃうんだよなぁ・・。
バレたくないなら、俺のこと見ないようにすればいいのに。いつもずっと視線を感じてるのに、ちらちらと見るようにされたら余計気になっちゃうんだよね〜。
いつも通りにしてれば気にしないのに・・・。
それにさぁ・・、銃の命中率だって、少し落ちてるし、新聞を読むとき少し遠くから見てるし。
老眼だけじゃないよね・・、腰とか膝が痛いとかよく言うようになったし。
あぁ・・・そうそう!前より息が切れるの早くなったよね・・・。髪の毛も白髪増えてきたし。
ついさっき持ってたはずのものを、どこに置いたっけ・・・とか探すことも増えたよね。
じぃっと叔父さんを見てみる。
夢で見た叔父さんと今の叔父さん・・・、あぁ、年取っちゃったね・・。今も格好いいけど、卒業式の時桜の下で見た叔父さんはもっと若々しかったと思う。
そうだよね・・・叔父さん、39歳だし。来年40歳だし。
「叔父さんが・・年取って、寝たきりになっても大丈夫だよ?」
「はいぃ・・?」
あはは、叔父さん、何その顔。すっごく間抜け!もしかして、老後の心配とかしてるのかな?
そうだよね、叔父さん独身だし・・・・。モテるのに、結婚しないんだよなぁ〜。
キレイな女の人に・・・えっと・・・言い寄られてたこともあるし・・・。・・・・・でれでれしちゃってさッ!
あ、だからその人に振られちゃったのかな?何か、最後俺のことすごい眼で睨むから怖かったなぁ・・。正直あの人が叔父さんのお嫁さんにならなくて良かった・・とか・・・。
・・・・う・・ちょっと自己嫌悪・・。ダメだよね・・叔父さんの春・・?の邪魔しちゃ・・。
うん、でもね・・・もしずっと独身でも・・・。
「えっと・・・ちゃんと、ずっと、面倒見るから!」
「へ?」
「叔父さんが全部入れ歯になっても、よぼよぼになっても、安心してね?」
うんッ!大丈夫!どんなによぼよぼのへにょへにょになっても、ずっと傍にいるからね・・?
「お・・・おい、九龍ちゃん・・・?」
「なにー?」
「いや・・・・・・」
何か言いかけて、気まずそうに目をそらした叔父さんの腕に目が行く。
筋肉のついた太い腕・・・この腕がさっきまで軽々と抱えてくれてたんだなぁ・・。
いつかは叔父さんを抱っこできるかな?
だってさー・・・何か、色々悔しいもん。
「・・・・見ててね、そのうち叔父さんを抱っこしてみせるから!」
「は?」
「今だって、できる・・・かも?」
「いや、何が・・・?」
何が?って、判ってないなぁー!もー!
「何って・・・俺を抱き上げたみたいに、俺だって出来るよって話!」
「あぁ・・・そこに飛んでるのね・・?」
せんせんふこく・・・せんせーふんこく?ふうこく?とにかくッ、そんな感じ!
ちゃんと見といてね!絶対やってやるんだから!
「やっぱりもう少し力つけないと、駄目かなぁ・・・」
「・・・力というか・・・もう少し太れ。痩せ過ぎだ」
「食べてるんだけどなぁ・・・うーん・・・」
本当、食べてるんだけど・・。全然太らないんだよね・・・なんでかなぁ・・。
筋肉だってバディやってて、かなりついたと思うのに・・・・細いし。いやだ、こんな頼りない腕。
やっぱ力ないとダメだよ。叔父さん寝たきりとかになったら、必要って言うし。
えっとなんて言うんだっけ・・?そうそう。
「ろーじんかいごって、力がいるっていうしなぁ・・・」
「ゲッホゴフゲホッ!・・・俺のことかー!」
「うん」
「うん!?お、お前・・・お前なぁ・・俺は、お前の親父より若いぞ!」
「そうなんだよねーどうしよう?」
「どうしようって・・・・・・」
「将来的に叔父さんもお父さんも、お母さんも、面倒見なきゃだなぁ・・」
「あー・・・そうですねぇ・・・」
お父さんは何となく、ボケない気がするんだよなぁ。お母さんも。
叔父さんは・・・・、時々こっち見てボケ〜としてるしさぁ・・。痴呆症とか言うのじゃないよね・・・?
変なこととかよく言うし、何だか恥ずかしいことを急に叫んだりするし。
あぁ・・・やっぱり叔父さんが一番にボケちゃいそうだよ!
うーん・・・早くお金稼がないとなぁ・・。叔父さん、安心してね!叔父さんくらいは養えるようになるから!
でもその前に・・・。
「やっぱり、ハンターにならなきゃ・・・」
「あぁ・・・・そこに話がつながるのか!」
「そうだよ?」
「そうだよ?じゃねぇよ!何かと思ったじゃないか!」
・・・?もしかしてもう・・・ボケ症状が!?耳が遠くなったのかな・・・。
そんな事を思っていると、急に背後から抱きしめられる。び、びっくりした!
「わぁっ!もー!びっくりするじゃん!」
「叔父さんを苛めた罰です」
「えー?苛めてないよ?」
「俺の精神に大打撃です。お坊ちゃん」
「うん・・・?あ、そうそう!叔父さん!」
くるりと叔父さんの腕の中で方向転換して、向き合う。じっと見上げるけど・・。
あぁ、ダメだ・・・照れる・・。でも、今言っておかなきゃ・・、この後依頼が入っちゃうかもしれないし・・。
「このお仕事終わったらさ・・・一回家に帰りたいなぁ・・」
「可愛いなぁ・・・・・もー!たまらーん!」
わっ!!!急に力いっぱい抱きしめられてビックリしたら、叔父さんが頬擦りをしてきた。
「じょりじょりするー!もー!それイヤだってば!それよりちゃんと聞いてよ!」
「聞いてる聞いてる。うんうん、家帰るか〜」
短い髭がじょりっとしててイヤなんだよー!もー!イヤだって言ってるのに何度もしてくるからイヤだ。
そーゆーとこ・・・正直鬱陶しいー!言わないけどね・・叔父さん落ち込むから。今度したら言うからね!
聞いてるとか軽く言うけど、ちゃんと聞いてくれてるんだよね?
叔父さんの腕にしがみつくようにして、見上げた。
・・・でれんとしてた。うーちゃんとまじめに聞いてよー!あぁでもちゃんと言わなきゃ・・。
「ハンターになる勉強とかちゃんとしたいんだ・・・あの・・よかったら・・見てくれると・・」
やっぱり言いにくいなぁ・・・。だって、我侭なんだと思うし・・。
でもちゃんと勉強しときたいし。
「おまえなぁ・・・、俺がお前の頼みを断ると思うのか!?ありえないぞ!」
本当に?本当にいいの・・?良かった、嬉しい!
「えっとじゃぁ・・・教えてください・・・・せんせい?」
ゴフッとか、言って首を押さえる叔父さんは、何をしてるんだろうか・・。判らない。
時々叔父さんの行動は変だから、気にしてないけどね。
しきりに首の裏をトントンと叩いてる。肩こってるのかな・・?
「あぁ・・・見てやるし、手取り足取り教えてやるからな・・覚悟しとけよ?」
「はいー!」
またぎゅっと抱きしめられて、嬉しくなった。
叔父さんの背中に腕を回してぎゅっとしてみる。
「お?」
「えへへ・・・こうするの好きだっていったじゃん・・・」
「あぁ、俺も好きだ・・・」
えへへ・・・暖かいなぁ・・・。叔父さん時々変だけど、暖かくて好きだよ?
この部屋何か寒いしね、あーほかほかするー。
人間湯たんぽ?人間ホッカイロ?そんな感じかな。叔父さんも寒がりだよね〜。
そんな事を思いながら、暖め合ってたら、奥からゴゴゴーッとか言う音が響いてきた。
「何・・・かなぁ・・?」
「さぁな・・とりあえず、この部屋を調べてみるか」
「うん」
もう少しホカホカしていたかったけど、仕方がないかー。
叔父さんが放り出していた装備を身につけている間に部屋をうろうろしてみる。
あれ?明るいなーとか思ったら明かりがついてるよ。
叔父さんがつけたのかな?手際が良いなぁ・・。
部屋の広さは、さっき居たところよりは狭い。床にも何もなし、天井も大丈夫そう。後は壁際だけど・・・・・なんだろう?これ、骨がいっぱい。
なんか組み立ててみたいなぁ・・・何人分だろう?
あ、この骸骨歯並び悪いなぁ・・。こっちは女の人かな?細いし。小さい骨は子供のかな?女の人の骨と、子供くらいの骨が多いのは何でだろう・・?
うーん、まぁ良いか。
どっちかというと、骨の山の横にある宝の山が気になる。小判とか、結構高いんだよねぇ・・。
あとで見ることにして、逆方面の壁を見てみる。
えっと・・・・これ、何かなぁ・・・?台みたいなのが、階段の上に作られてる。

(・・・・・ダメ、それに近づいちゃだめ・・)

何だろう?コレ嫌だな・・。罠ないと思うし、近寄るのやめとこっと。
「何かあったか?」
「んと、骨の山と、そこにお仏壇みたいなのがあるよ」
「・・・・祭壇、だ」
「うんうん、さいだん」
さいだん・・・・ってどんな字で書くのかなぁ・・・?まぁいいかー!
叔父さんがそれを調べようと近づいていたので、そっちを任せて楽しみに取っておいた宝の山に手を伸ばした。
「・・・ッ!九龍!触るな!」
「え・・?なんで?」
罠ないけど・・・?
「ばっちぃ!」
「ばっちぃー?・・・汚いかなぁ・・?血とかは洗えば良いじゃん」
小指の骨とか、骸骨とかあるけどあっちにやっちゃえばいいし。
血の後みたいな黒ずんでるところもあるけど、それも後で洗えば良いし。
「程々にしておけよ・・・?」
「うん。持てないしね」
「・・・・そんな問題なんだな・・・」
他に何かあるのかな・・?ない、よね?うーん?
だって、これ売れば結構お金になるし。叔父さんの老後のためにお金稼いでおいたほうが良いと思うし・・。
いつ大怪我とかしちゃうか、判らないしさ・・・お金はあったほうが良いと思う。
それに、せっかくあるのに勿体無いじゃないか!
がさごそと小さめで出来るだけ軽いものを選んでポケットにいれていく。
アサルトベストほしいなぁ・・・。
あ、調べるの終わったのかな?
扉の前に移動した叔父さんの元へ急いで近づく。
「もう行くの?」
「あぁ、ちょっと偵察してくるから、お前はここで待ってろ」
「えッ!な、なんで・・・」
また置いていくつもり・・・?あんなに言ったのに、叔父さん全然判ってない!?
文句を言おうと口を開くと、それより先に叔父さんが言った。
「お前の親父を呼んである。もうすぐたどり着くだろうから、待ってろ」
「・・・お父さんを?」
あぁ・・・そうなのか、お父さんを待ってれば良いんだね?
そうだよね、そこの水の通路暗いしね。
良かった、俺を置いていこうとかそんなんじゃないんだね・・?
「あぁ、2人縛りの意味はないようだからな」
「そうかぁ・・・でも偵察、だけだよね!?」
「あぁ・・・お前の親父がきたら、追いかけてきても良い」
「うん、判った・・・・でも絶対、どこかに行っちゃわないでね!?」
「お前を置いてどこにも行かない、約束しただろ?」
でも・・・時々叔父さん・・・、危険だからとか言って自分だけ危険なところに行っちゃうし・・。
だからなんども言ってるのに・・・。
ちゃんと、約束してもらわなきゃ!
「・・・ゆびきり・・・・・して」
子供だとか言われても良いけど、ちょっと恥ずかしい、かも?
小さく言うと、聞こえなかったみたいで聞き返された。
「指きり、して!」
ビックリしたみたいな叔父さんは、それでも笑ってくれた。
小指を差し出すと、叔父さんの小指と絡ませる。
「ゆーびきりげーんまん〜」
ふと叔父さんが小さく笑う声を出したので見ると、本当にとても優しい目で見ていた。
え、えええええーっと・・・なんだろう。照れちゃうよ・・。
う、うぅぅ恥ずかしいなぁ・・・うーん・・。
「ウソついたら・・・うーん・・・・、叔父さんのコレクションをもやすーゆびきったー!」
「・・・何故それをッ!」
「叔父さん、バレバレだもん。天井の上でしょ?」
「うッ!」
叔父さんのあの眼差しは、心臓に悪いんだよー!落ち着かなくなる・・。なんでだろう?
だからコレクションを持ち出してみたけど、あせり出す叔父さんは何だか可愛かった。
叔父さんしょっちゅう見て、直してるから、バレバレだよ?
でも、ごめんね。そのうち全部燃やすつもりだから!
あんな恥ずかしいの、あるだけでたまらないしね。でも全部は可哀想だから、自分で見てまぁマシかな・・?ってのは残しておいてあげるよ。
慌てる叔父さんから、少し離れて見送る。
「いってらっしゃい〜」
危ないと思ったら、すぐに戻ってね!と続けようとしたら、また抱き寄せられて、頭を撫でられた。
またすごく優しい目で見ながら笑うから、落ち着かなくなる。うー恥ずかしいー!目をそらそうとしても出来ないし。
小さく笑った叔父さんは頭をもう一度撫でてくれて背を向けた。

(行かないでッッ!行っちゃダメー!!)

叔父さんの背を見送ると、急に寒気がした。
まるで部屋の温度が急激に下がったみたいで、ぶるっと震えた。
心はホカホカしてる。さっきのやり取りを思い出して、顔の温度が上がるくらい・・・照れてしまう。幸せで、嬉しい。
それなのに・・・・。
「・・・・・?」
でも・・・なんだろう?
感じる違和感。
前の部屋でも感じたやつ・・・ううん、それよりもっと・・・強い。
部屋を見渡したけど、誰も居ない。
「・・・・・・・・・」
誰かに見られてる気がする。叔父さんが居たときには感じなかったけど・・。
居なくなったとたん、視線を感じた。

気のせいかな・・・?

ガタン!

「・・・わっ?」
音がした。何かを落とすような音。もしかしてお父さん、あっちの広場まで来たのかな?
振り向いて、もう一度地下水の溜まった通路を伺うけど、何もない・・・。
「お父さんー?」
呼びかけてみる・・・けど、返事はない。

ガタン!

背後でまた音がした。間違いない、部屋の中で聞こえてきた。
振り向かないで、叔父さんから貰った護身用のナイフを取り出して、構える。
パッと振り向くけど・・。
「誰も居ない・・・・?」
そんな・・・視線を感じたのに・・。

《おいで・・・・・いで・・・・》

え・・・・?な、何この声・・・・。どこから聞こえてくるんだろ・・?
誰なの・・・?
呼んでるように聞こえる・・。

(ダメだ、聞くなッ!)

《我が元へ・・・・・おいで・・》

どこへ・・・?
何だろう・・・頭がぼやっとしてきた・・・・。
ダメだ・・・、どうしてかな・・・。
体が動かない・・。
力が・・抜けてきた・・・。
カランと足元にナイフを取り落とすけど、拾えない・・。

(ダメーーッ!聞いたら、また、繰りかえすことになる・・)

《我が・・・・供物よ・・・・さぁ・・・来れ》

「は・・・・い・・・」

(やめて・・・・やめてッ!見たくない!)



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