長編幕間
〜HAPPY BIRTHDAY!〜
(7)
八千穂と白岐を駅まで送り届けると、別れ際に2人から真剣な表情で頼まれた。 ―――九龍を頼む、と。 目を離すなと、2人から言われ頷き見送った自分は何時ものように笑えていただろうか。 そんな風に思いながら帰宅すると、玄関から一歩入っただけの場所まで聞こえるほど賑やかな声が聞こえてきた。 「痛ッ!痛いッ!ちょっ・・・いたいってば!」 「うるさいッ!大人しくしてろ・・・包帯がずれるだろッ!」 「いたた、いたい!締めすぎッ!」 「お前が動くからうまくできないんだよ!このヘボハン!」 「へ、ヘボハンっていつも言うけどさ、なんだよそれ!」 「ヘボハンはヘボハンだろうが!」 「な、2回も言う!?俺はヘボじゃないッ!」 「ほほー喪部のヤツに簡単に捕まってたのはどこの《宝探し屋》だ?」 「う・・ッ」 「ふん、口応えするつもりなら結果を出してからにするんだな、九ちゃん」 「こ・・・甲太郎のバカッ!」 「バカ?俺のどこがバカだと?」 「え、ええっと・・・ええええっと・・・あの、ごめん、許して・・怖い怖い怖いッ!」 「・・・・・・」 「そ、それだけは・・・ッ!や、やだっ!」 「・・・・・」 「ひーッ!!!」 「・・・・何をやってるんだ、お前たちは・・」 いつまでもこちらに気づきそうにない2人に、渋々と声をかけると2人はピタッと動きを止めた。 「や、大和・・助けて!」 先に動いたのは九龍だった。甲太郎から素早く距離を取ると大和の背後に一瞬で隠れた。 「・・・助けるのは構わんが、甲太郎・・」 「なんだ」 「その納豆はどこから出したんだ・・」 居間に入った時から気になっていた、甲太郎の持つ白いパックに入った納豆を見て思わず突っ込む。 自分も九龍も納豆が大嫌いなせいか、家には納豆は存在しないはずだ。 こちらの疑問に体制を立て直し、だるそうにソファに座りアロマを取り出した甲太郎はそっけなく答えた。 「神鳳がお前への土産だと」 「・・・・・・・・・・・・・・・なるほど」 「ちゃんと食えよ?」 ニヤっと意地の悪い笑みを浮かべる甲太郎に肩をすくめて合図して九龍を見下ろした。 「包帯を巻きなおしてもらってたのか?」 「え、あぁ・・うん」 「それにしては・・雑だな」 途中から喧嘩していたようだから仕方がないのかもしれないが、と呟くと、九龍はバツが悪そうに、甲太郎の方はふてぶてしくそっぽを向いた。 「・・・やれやれ」 (似た者同士と言うべきなのか・・) 呆れつつ感心しながら九龍の腕を取り、甲太郎の横に座らせる。 「また怪我が開いていたみたいだな」 「え・・ええっと・・」 「大人しくしろというのは無理なことなのか?九龍」 「・・・ど、努力する・・」 「そうしてくれ」 大人しくなった九龍の腕に包帯を巻きなおし、頭の包帯も巻きなおそうと立ち上がる。 正面から向き合うと、大人しくしている九龍の顔が見えた。 「ん・・・?」 「何?」 「・・・いや、包帯がずれてるなと思ってな」 「着替えたときにずれちゃったかも」 「そうか・・」 ごまかしながら気になった場所を気づかれないように見てみる。明らかに九龍の眼は八千穂たちを送る前よりも腫れていた。 (また泣いたのか・・それとも) 甲太郎を横目で見ると、嫌そうな顔をして逸らされた。 (泣かされた・・・か) 何があったかなどは聞かない。 自分が立ち入る問題ではないだろうし、聞いて面白いものではないものだろう。 (バディの件絡みならば、聞いておくべきなのかもしれないがな・・・) 見たところそうではなさそうだ。 「ほら、終わったぞ」 「ありがとう、大和。やっぱ大和にやってもらったほうが、安心する」 「・・・・そうか」 九龍の賛辞に笑顔でこたえつつも、傍らからのブリザードに正直居心地が悪い。 「どっかのバカが大人しくすれば、誰がやっても同じだと思うけどな」 「ムッ!そんなことない、甲太郎は乱暴だけど大和は優しい!」 「いい加減にしないかッ!!」 2人が立ち上がり向かい合って喧嘩を始めようとするのを間に入って仲裁すると、九龍はびくつき、甲太郎は頭を掻きアロマを吸い込んだ。 (もしかしなくとも、甲太郎がバディになれば俺はいつもこうなるのか・・?) それは嫌かも知れないと、大きくため息をついた。 翌日の朝は快晴だった。優しい春の日差しが気持ちいい。 九龍は庭で日課の水やりをやりながら、その場で大きく伸びをした。 「はぁ・・・やっぱこれだけでちょっときついや・・」 水に触らないでも近くに寄るだけで最近は身体中がだるくなってくる。お陰で大好きな風呂も湯につかれない日々が続いている。 「シャワー浴びるだけでも、一苦労なんだよねぇ・・はぁ・・」 「朝から何ため息ついてる」 「あ、甲太郎、おはよー!」 声がした方を見上げると2階のベランダからアロマ片手に見下ろしてくる姿が見えた。 数か月前は当たり前に見ていた光景で、懐かしくて、今ここに居てくれているということが嬉しくて笑った。 「・・何にやついてんだ」 「ん?別になんでもないよ」 「まぁ・・いいけどな・・。あーしかし・・眠い・・」 甲太郎はそう言うと、ベランダの手すりにもたれ掛かってアロマを吸い込んだ。 (・・・・ホント、懐かしいなぁ・・) ぼんやりと空を眺める姿も、あの頃と変わりない。あるとすれば学生服じゃないくらいで、九龍はそれを見つめたまま目を細めた。 「そういえば、ちゃんと眠れた?起きてくるの随分早いけど」 「俺はお前と違ってデリケートだからな、枕が変わると寝付けないんだ」 「ウソばっかり!屋上の固い床の上でだって寝てたじゃんか」 「寝場所は限定されてるんだ」 「遺跡の中でもしょっちゅう眠いーとか、だるいーとか言ってたくせに、よく言うなぁ・・」 「ふん」 「まぁ甲太郎らしいけどね。なんか・・こんなやり取りも久々で、嬉しいな」 「なッ!・・・ッ!ゴホッ!」 気管に吸い込んだのか激しく咳をする甲太郎を、下から眺めて再び笑った。 「ゴホっ・・・あー・・お前が変なことを真顔で言うからだぞ」 「嬉しいから嬉しいって言っただけだよ」 「お前のそれはワザとなのか・・」 「違うよッ!自分に正直なだけだよ!」 「お前のそれはバカ正直って言うんだッ!」 「へへ、そんなに褒められると照れちゃうかな」 「褒めてないッ!はぁ・・それより、水止めろ」 「あー忘れてた!」 「忘れるなッ!・・・・お前自覚ないかもしれないが、今にもぶっ倒れそうな顔色になってるぞ」 「んー・・」 確かに言われたとたん自覚した、身体中軽い倦怠感がする。 「でも、このくらいで倒れてたら何もできないんだよね。少しずつ慣らしていけば大丈夫になるかもだしさ」 「そうか?学園に居たころよりひどくなってる感じがするけどな」 (やっぱり鋭いな・・) 実際学園に居たころは風呂にもつかれた。長時間は無理だったけれど、確かにつかれた。 雨にも同じように長時間でなければ平気だったし、天香遺跡で水の流れるエリアや雨のように降り注ぐ雨漏りのするエリアも長時間滞在しなければ多少いつもよりふらつく程度で影響はあまりなかった。 (・・・少しずつ少しずつ、叔父さんが弱っていくのと同じくらいの速度で・・酷くなっていってる気がする・・) きっと気のせいじゃない。 ―――タイムリミットは、あとどのくらい・・・? 「・・い、おいッ!九龍?」 「え、あ・・あはは立ったまま寝てたかも?」 「ちッ・・お前な・・・」 「ごめんごめん、ちょっとボケーっとしてただけだから、大丈夫だよ」 「・・・もう水やりは良いだろ、朝飯まで大人しくしてろ」 「大丈夫だって!」 疑うような視線でこっちを見てくる。それをかわして水を止めるとホースをしまいこむ。 ふと、視界の隅にタンポポを見つけた。まだ咲いたばかりの小さなものだった。 「春なんだなぁ・・」 「どうした?」 「ね、ほら見て、タンポポ!小さい春みっけ!」 タンポポを指さして見上げると、甲太郎はこっちを見たまま大きなため息をついた。 「それを言うなら秋だ、秋」 「良いじゃん。春にもあったって」 フゥッと大きく息を吸い込む。早朝の空気はつんと冷えて冷たいけど、広がりかけた倦怠感が晴れるような感じがする。 「こんな風に・・」 「九龍?」 「こんな風に、ゆっくり春を感じることができるのって、2年ぶりくらいかも」 「・・・・・」 「去年も、一昨年も、一つのことに精一杯で、季節を意識することもしなかったから・・」 「俺もだな」 「え・・?」 「俺の場合は、春だけじゃない。季節に限らず時間すらも虚ろだった・・・」 「甲太郎・・」 何か言わなきゃと見ると、空を見上げた甲太郎の姿が目に入る。 「・・・・今日はいい天気になりそうだな」 「え?あぁ・・うん、そうだね」 そのまま空を見上げたままこっちを見ない姿が、何となく怖く感じる。 何に対してそう思うのか自分の気持ちも分らないまま、九龍はあわてて言葉を捻り出そうとした。 「んと・・・えっと・・・、あ、そうだ!せっかく桜満開で今一番見頃みたいだから、桜観に行かない?」 「・・・・」 「昨日ゆっくり見てこれるかなって思って、待ち合わせ場所公園にしたんだけど・・、邪魔入っちゃったしさ」 「・・・・・」 「3人で、お弁当とか持って・・行かない?」 必死に言うと、こっちを見下ろしてきた視線とぶつかる。とても静かで、何を考えているかわからない表情だった。 「悪いが・・・」 「い、いや・・?」 「嫌じゃないが、今日の午前中で帰らせてもらう」 「・・・え」 (帰っちゃう・・?) 呆然として見つめると、苦笑を浮かべた表情とぶつかる。 「オレも暇じゃないからな」 「そんな・・、せ、せめて今日くらいは一緒に・・」 「お前、自分が結構な怪我人ってこと忘れてるだろ。今日は安静にしてるんだな」 「うッ・・で、でもッ!」 (・・だって、まだ・・話したいこととか、いっぱいあるのに・・) 「やけに、必死だな」 「・・・だって・・」 (もう一押し、だな) こちらを見上げたり、俯いたり、明らかに動揺している九龍を見下ろしながら、気づかれないように笑みを浮かべた。 帰る、と言ったのは無論わざとだ。 忙しいわけではない、何もしていないわけではないがここ数日は何の予定も入れていない。 全ては、九龍から引き留めさせるためだけの嘘だった。 昨夜、九龍を大和とともに部屋へ『安静にしろ』と部屋に押し込んだあと、大和を問い詰めた。 『何かあるんだろ』 と詰めよれば、飄々と『さてな』とかわされた。 『お前が気付かないはずはないだろ』と鎌をかけると、協力者・・バディじゃなければ教えられないと突っ撥ねられた。 これはもう、聞いても無駄だと自分に与えられた客室へ向かおうをすると、背中越しに独り言のような言葉をかけられたのだ。 『九龍は、どこかのカレーバカをバディに誘おうと考えていたらしいな。最近は言わなくなったが・・。だが、今も迷っているようだ・・・』 大和は静かにそう言い、扉を閉めながら、付け加えた。 『九龍は今でも・・』 ―――確かに、面倒事だと昨日の喪部襲撃の件で分かっていることに首を自分から突っ込む気はしない。 (そうだ、できれば平穏に暮らしたいさ) だが、この手に入れた平穏は誰のおかげで手に入れたのか、と考えてしまう。 その相手は今も平穏とは言い難い世界に身を置き、何かを抱えている。 (面倒事には関わりたくないが・・・) 全力でそう思うし願うが、あの時・・崩れ去る遺跡で、必死に手を伸ばしていた九龍を思い出す。 一晩、考えた。 九龍には何があるのかと。 白岐の言う『最後』を意識しているという言葉は、信じてはいない。 当たり前だ、誰よりも粘り強く諦めなかった姿をずっと傍で見ていた・・・たとえ何があろうと、信じるはずがない。 だが、大和は『何かある』ということを否定しなかった。 それは九龍が喪部に狙われたモノに関することかどうかは分らない。 (分らないが・・・、こいつが、時々浮かべる顔つきには心当たりがある) 詳しい事情は知らないが、九龍が抱えるものはすべて「叔父」と呼ばれる存在にあるらしいということは確かだろう。 「もう少し、今日一日くらい良いじゃないか・・もう少し・・一緒に・・」 「九龍」 俯く九龍に強い口調で名を呼び、顔を上げさせる。 「な、なに?」 (情けない顔つきだな・・・) 一緒に、と望んでくれていることに心のどこかで喜びを感じながら、素気なく言い放った。 「俺に何か言いたいこと、あるんじゃないのか」 「・・・えっ」 心の中でずっと言いたかった言葉はある。それを見透かされたような気がして、驚いて目を見開く。 「ど、どうして・・」 そんなことを?と続く言葉がうまく出てこない。 「言うなら、今しかないぞ」 「こう・・たろう?」 「今、この時だけだ」 ズキン、と胸が痛くて堪らない。 (言いたいこと・・・・?あるよ・・) 一杯ある、けれどその中で一番言いたい言葉は・・・。 どうしたらいいか分からなくてただ茫然と見上げていると、視線の先で甲太郎がふっと笑った。 「九龍・・。お前、公園で俺に言った言葉、覚えてるか?車の中で意識を失う寸前に言った言葉でもいい」 「え、えっと・・・」 思い出しながら、何を言いたいのかと不思議に思う。 「・・覚えているらしいな。その言葉は・・お前の言葉は、正しいんだ」 「・・・?」 「俺にとっての今は、予想もしなかった《未来》だ。あの学園に居たころ、お前に未来について聞いたことがあっただろ?」 「うん・・・覚えてるよ」 『お前にとって、未来は明るいものなのか?』 その時のことは、今でもよく覚えている。 「あの時の俺は・・、《未来》のことを話しながら、夢を馳せていただけだ。実現しない、夢物語をな」 「甲太郎・・でも、今はッ!」 今は違うだろ!そう続ける言葉は、遮られた。予想外の微笑に。 「《未来》の事なんて、少しも考えていなかった。灰色だった、何もかも。ただ毎日をラベンダーの香りにまどろんで何も考えず、漂いながら・・・やがて穏やかに死ぬことができればそれで良かった」 「甲太郎ッ!」 (まだそんな風に思ってるのか!?) ほんの少し離れた距離がもどかしい。どうにかして、今すぐ2階に上がれないかと庭先を見渡すと、頭上から笑い声が聞こえて甲太郎を見た。 「・・・安心しろ、今は違う」 「えっ?」 「・・・お前に倒されたとき全てが終わったと思った。お前に倒されて、あの遺跡とともに・・死に行くのなら悪くないと」 「甲太郎・・」 「なんて顔してる・・今は違う、言っただろ・・残された者の苦しみは俺が一番よく知っている」 (・・・・俺も、だよ・・) あの痛みは、どんなに時がたっても消えない。 九龍は俯き、右腕を抑えた。 (・・・だけど・・) 「解放されて、世界が広がった。それまで考えようとしなかった《未来》に戸惑った」 「・・・うん・・」 「道は繋がってる、そう言ったよな。そうだ・・この先もずっと俺は歩いて行くんだろう」 「うん・・」 「けど、な・・、自分がこれから何をしたいのか、どうしたいのか、どうやれば見つけることができるんだろうな・・。まだ歩きだしたばかりの俺には解からない」 「そんなことない。きっと・・ッ」 「そうだな・・お前とならば、見つけることが出来るんじゃないかと思う」 「え・・」 「これが・・今が、最後だ、九龍」 見上げれば真剣な表情をした甲太郎と視線が絡む。 「お前が望むなら、俺自身の《未来》を探す旅路のついでに、ついて来てやってもいい」 (お前が望むのなら、いくらでも力を貸してやる) 差し出した手を、お前が望むならいくらでもくれてやる。 (お前が、数々の執行委員にそうしてきたように・・、あの時の手を伸ばしてきたお前のように・・) 自分から踏み出すのはここまでだ。 譲歩できるぎりぎりのラインで踏みとどまり九龍を見つめる。 視線の先で九龍は、右腕を強く左手で握りしめていた。 「・・・甲太郎って・・卑怯だよな、いつも」 声が震える。情けないと思いながらも、震えてしまうのは仕方がない。 気持ちがせめぎ合って混乱しそうになるのを抑え込む。 (本当は・・ッ来てほしいって思ってる) 「どうする」 「そんな風に言われたら、何もかも、全部、忘れて・・望みたくなるじゃないか・・」 (だけど・・・) 危険な目に合せてしまうだろうし、怪我をさせてしまうかもしれない。 それだけじゃない・・・。 ―――・・・また苦しみを、与えてしまうかもしれない。 「ホント・・弱くて、嫌になるなぁ・・」 独り言のように呟く。本当に自分自身への自己嫌悪に浸かってしまいそうになるくらいだ。 望めるのは、今だけ。 「今だけだ」 心の声が聞こえたかのように念を押されて驚く。 (勘がいいなぁ・・やっぱり) 「俺がこれから行くところは、すごく危険なんだ・・・それでも・・?」 (何言ってるんだろう、俺・・) 「さぁな」 「俺、へぼいから・・大変だよ?」 止まらない。自分の本当の気持ちのままに、口が勝手に動く。 「お前がヘボなのは、身にしみてわかってる」 「ヘヘッ・・”ヘボハン”だもんな・・」 (もう、いいや・・) 「そうだな」 「・・・・そこは否定してくれてもいいじゃん。お世辞でもさ」 「ふん」 軽口をたたきながら、もう自分の気持ちが梃子でも動かないことを自覚した。 (ここまで・・言ってもらったら・・仕方ないからなぁ・・) きっと甲太郎に出来るぎりぎりの譲歩なのだろう・・。 そう思うと、あちらも必死に見えて自然と微笑みが浮かんだ。 (―――俺、絶対に、諦めないよ・・) 笑いながら誓う。目の前の存在に。 「甲太郎、俺が守るから。絶対危ない目に合わせないように全力で頑張るから」 見つめあいながら、誓いを口にする。 「苦労かけちゃうと思うけど、一緒に来てください・・・一緒に、いちゃ、だめかな・・?」 「・・仕方ないな・・あんまり苦労はかけるなよ。面倒だからな」 |