戦場の花・前編
「今は安静にすべきです!!!」 そんな大声が聞こえてきて、バレリアは立ち止まった。 周囲を見渡せば、タキやリッチモンド、フリード・Y、その面々の他、兵士たちも声のほうを見ていた。 (医務室・・・?) 「貴方は、まだ怪我が治りきっていないのですよ!?」 「軍師さん、またやってやがるな」 「本当に・・不器用な人じゃな・・」 タキとリッチモンドの呆れたような声に、気がついた。 (この声はシュウ殿か・・?) 「バレリアさん、怪我してますね」 「ん?あぁ、訓練でちょっとな。掠り傷だが・・」 フリードの声に我にかえる。手の甲を刀で掠ってしまい、ハンカチで抑えているが割と深いらしく血が、ハンカチににじみ出ていた。 「医務室は今ちょっと・・入りずらいかもしれないねぇ」 「一体何があってるんです?」 聞くと、タキとリッチモンド、フリードは戸惑ったように顔を見合わせた。 「貴方は、自分の地位が、立場がまるで判っていない!」 更に聞こえてきた怒声にはっとする。怒鳴られている相手が判ったのだ。 「・・・今は修羅場みたいだぜ?」 「・・・これでは、兵士たちも混乱するでしょう。行ってみます」 「ビクトールとフリックも中にいると思うが・・。まぁいい、早く落ち着かせてきてくれ」 リッチモンドがそう言うと、彼の飼い猫も不安そうな顔を覗かせ小さく鳴いた。 タキは心配そうにバレリアを見ると 「・・あの子に、伝えてください。タキおばあちゃんが、暖かいスープを作って待ってるよ、と・・・・」 「えぇ、判りました」 バレリアは、彼らに微かに微笑むと一礼し、医務室へ向かった。 医務室の扉の前には、数人の兵士が心配そうに中の様子に耳をすませていた。 「通してくれ」 「あ、バレリア将軍!えっと・・・今は・・」 「大丈夫だ。心配することはない。お前達はゆっくり休んでくれ」 時間的には、訓練も終わった頃合で。普通なら夕飯前の一時を身体を清めたり休めたりする自由な時間だ。いつもならば、兵士たちは当直以外自由に過ごしている時間なのだ。 「はい・・。あの・・・・あんまり・・・その・・」 バレリアの心使いに兵士たちは表情を和らげたが、扉のほうをちらちらと見ながら言いよどんだ。 「何だ?」 「・・・モンキ様は疲れていら・・っ」 「いらっしゃいます、だろ!それで、その・・あんまり・・モンキ様を」 「怒らないで・・じゃない、叱らないで・・?」 「・・・あまりモンキ殿を責めないでくれ、か?」 兵士たちがあまりに、言いよどんでいるので助け舟を出した。バレリアがそう言うと兵士たちはそろって頷いた。 「判った判った。任せておけ」 バレリアは彼らに微笑むと、扉をノックし開けた。 ノックの音に扉へ向かっていたらしいトウタと、まずは目が合う。 「あ、バレリアさん。どうかしましたか?」 「あぁ、ちょっと怪我したのでな」 きょとん、と首をかしげながら聞いてきたトウタに答えながら部屋の中を見まわす。 奥のベットの周りに、部屋の主ホウアンとフリック、ビクトール、シュウ、ベットの上に赤い服の少年・・モンキを見つける。 「わわっ、血がっ!」 トウタの慌て声を聞きながらバレリアは人口密度が高い方へ向かった。 「ん?あぁ、バレリアか」 こちらに気がついてビクトールが声をかけてきたが、彼女はその声に肩をすくめただけで視線はまっすぐ軍師の方へ向けた。 「一体何事だ。外まで声が聞こえていたぞ。兵士達も動揺している」 「・・・・・・・」 無言で目を合わせようとしない軍師にバレリアは視線をモンキに移した。 モンキは半身を起こし、俯いていた。 「・・・・・・・・」 「え、えーっと・・・・・この椅子に座って貰えますか?」 気まずい雰囲気の中、遠慮がちに声をかけられた。トウタの声のした方へ向くと、椅子を引きずったトウタが居た。治療箱もその脇に置いてある。 「あぁ、すまないな」 「怪我を消毒しますんで、ここの台に腕を置いてくださいね」 言われた通りに腕を置き、怪我をしている手の甲を治療しやすいように上に向けた。 「これは意外と深いですね。縫いまでは・・いきませんが」 ホウアンが様子を見、トウタが綺麗な布などを用意する。 「あの・・・・紋章を使いましょうか・・?」 おずおずとした声に顔を向けると、顔色の悪いモンキがこちらのほうを心配そうに見ていた。 「お前はっ!!!!」 シュウの声にモンキは怯えたように肩を揺らした。 「おいおい、軍師さん。もうちょい落ち着こうぜ?」 フリックが呆れたように言い、モンキの肩に手を置いた。 「お前も、紋章の使いすぎで倒れたんだろうが。自分の怪我も治ってないのに」 「・・・・・」 「俺達はな、心配してるんだ。この怖い軍師殿もな、心配してるから言うんだ」 「それだけじゃないぞ、外に居る兵士達もリッチモンドやタキ殿もフリード殿も。貴方を心配していた」 バレリアの言葉にモンキは辛そうに俯いた。 「だからな、グレックミンスターへ行きたいとか。レインに会いたいとか。言う前にだ。ゆっくり休んで、怪我治すんだ。判ったな?」 「グレックミンスター?」 フリックの言葉にバレリアが問うと、ビクトールが変わりに答えた。 「こいつな、また倒れたんだよ。なのにグレックミンスターに行きたいって言い張るんだよ」 「貴方はこの軍を率いているのです。モンキ殿、貴方が選んだ立場だ。無自覚では困る」 「シュウは・・いつも・・・立場・・ばかり言うんだね・・・」 「え?」 モンキの小さな、小さな呟きにシュウが聞き返そうとしたとたん、 「もうお止めなさい!!!!」 ホウアンが滅多に聞いたことのない、大声で割り込んだ。 「これ以上はドクターストップです。今日はもう、面会は終わりです」 にっこりと笑みを浮かべたホウアンがシュウの体をぐいぐいと押した。 「怪我人と病人以外は、帰ってくださいね」 笑顔でシュウ達の反論を抑えると、扉の外へ押し出した。扉に「面会謝絶」と札を貼り、ゆっくりと閉めると、「ふぅ、静かになりましたね」と額の汗をぬぐった。 (笑顔が怖い・・・・) バレリアは何となく帰りたくなったが、一生懸命手当てをしてくれているトウタを見て気持ちを落ち着かせた。 「あぁ・・・・そうだった、タキ殿がモンキ殿に暖かいスープを作って待っていると、言っていたが・・・」 「タキおばあちゃんが?」 「あぁ」 「うーん、そうですね。夕飯の時間ですし。タキさんのスープ、こちらで食べたらどうですか?モンキさん」 「そうだね、僕もお腹減っちゃった」 「あ、僕もですよ〜!っとと、終わりましたー!」 トウタはバレリアに笑いかけると、ホウアンを勢いよく見上げた。 「トウタは包帯まき上手くなりましたね。とてもよく出来ましたね」 「えへへ」 「トウタ、タキさんを呼んでいらっしゃい。今日はここで食べましょう」 「はーい」 ぱたぱたと元よく走っていくトウタを見送り、微かに笑顔を浮かべているモンキに声をかけた。 「グレックミンスターへは、レイン殿に会う以外の用事などあるのですか?」 「あぁ・・うん・・・。レシピとか、後は交易品と掘り出し物の紋章とか買いだしかな・・」 「バナー峠はかなり険しい。貴方の今の体力では無理でしょう」 「・・・・・。うん・・・・・」 「最近の情勢はまだ落ち着いている。急がなくても大丈夫でしょう。ゆっくり怪我を治してからでも良いのではないですか?」 「これこれ、バレリアさん。貴方まで・・」 「しかし、ホウアン殿。私は一軍を任せられた将だ。言うべきことは言わなければならぬ」 「・・・・・・」 「・・・だが、私は将である前に。貴方の力になりたい人間だ」 「え?」 「あなたが、怒鳴られている事を知っていた兵士たちは、みんな心配していましたよ。あなたは疲れているんだと・・。叱らないでやってください、とも言ってたな」 「・・・・・・心配を・・・かけるのは・・・罪・・・でしょうか・・」 ホウアンは何も言わずに2人を見守っていた。その目が一瞬翳りを帯びた。 「心配は・・思いやりの気持ちです」 「誰が、そんなことをおっしゃったのですか?」 ホウアンの静かな問いかけに、モンキは首を振った。 「心配をするな、と言われたらどうしますか?・・・あなたの大事な人から」 「ホウアン殿?」 「拒絶・・されたみたいで・・・・辛い・・・と思う・・・」 モンキの小さな声に、ホウアンは優しくその背中をなでてやる。 「相手を思うことと、心配をすることは。とても似ています。同じところから産まれてくる感情です。心配は・・確かにかけるのは・・・良いとは言えないものですが・・」 「心配するも、しないも、人の自由だ。貴方が思い悩む必要は無い」 「・・・・・・・・」 モンキはそのまま黙り込んでしまった。 その小さな姿にバレリアは優しく声をかけた。 「貴方は沢山の人から想われている。慕われている。・・・・幸せなことなのだよ?」 「さっ、話はここまでにして。食事が来た様です。一緒に食べましょうか!」 ホウアンの声と同時に、扉は開かれた。 タキとリッチモンド、トウタ、フリード、ヨシノは、小さなワゴンを押して入ってきた。 「先生〜!なんでわかったの!?」 びっくりしたトウタの声に、ホウアンは「おいしい匂いがしてましたからね」と笑顔で応え、暖かな夕飯を迎えた。 「・・・だいぶ、参ってますね・・・」 「そのようだな」 バレリアは再び医務室に居た。風呂上りに包帯を巻きなおすために立ち寄ったのだ。包帯はトウタが今も一生懸命に巻いている。 「トウタ、少し緩めにしておかないと血の巡りが悪くなりますからね」 「はーいっ」 「・・・・モンキ殿が、レイン殿に会いたがる訳も何となく判る気がするのだが・・」 「そうですね・・・私も一度お会いしましたが、彼らは似てますね・・どことなく、ですが」 「あぁ・・・・」 ホウアンは弟子の手元を優しげに見ながら、何かを思案するように考え込んだ。 「今は、ここに居ないほうが良いのかもしれませんね・・・」 「というと・・?」 「あの子は・・まだ精神的に安定しない不安定な年頃です。今はきっと、抱えすぎてパンク寸前なのでしょう」 バレリアはホウアンを見る。ホウアンはなおも、トウタの手元を見ていた。 「・・・・今は、ここに居ない方が・・・離れたほうが、あの子のためなのかもしれませんね・・」 「なるほど・・・。それでは明日、軍師殿に進言しよう」 「おや、言ってくださいますか?」 「そう仕向けたいのだろう?ホウアン殿は」 「えぇ・・・私は医者ですから。あの子のあの状態は見過ごせないのですよ」 「先生、ついでに僕もリュウカン先生に会って来たいです!」 いつの間にかに巻き終えた包帯まで綺麗に片付けたトウタが、ホウアンの袖を引っ張りながらお願いしてきた。 「それに・・・僕も、心配だから・・・」 「ふふ、本当にモンキ殿は色々な人から想われているな」 バレリアはまるで自分の事のように嬉しそうに笑みを浮かべながら言うと、トウタの頭を優しく撫でる。 「私も同行するつもりだ。よろしく頼む」 「はいっ!頑張りますー!」 バナー峠の山道はかなり厳しい。道は普通の山道と違い険しく、モンスターもかなり手強い。先日雨が降ったせいか道はぬかるんでいた。 「おい、気をつけろよ!」 先頭を歩くビクトールが足元の注意を促す。あちらこちらに水溜りが出来、濡れた青々とした草に足を取られる。自然と一行の足は遅くなる。 「モンキ、良いか?紋章は使うなよ。札を使え」 「うん」 「大丈夫!お姉ちゃんが守ってあげるから!」 「うん、ありがと」 メンバーは6人。モンキのお目付け役と護衛にビクトール、バレリア。付いて来ると言い張ったナナミ、そしてリュウカンへの親書を届けるために付いて来たトウタ。そして・・・。 「バレリア、あんたも怪我してるんだからさ。無理はするなよ?」 「このくらいの傷ならば慣れている。気にするな・・それより・・里帰りでもするつもりか?シーナ」 「まぁ・・オヤジはどうでも良いけど。母さんの顔を見に行くのはいいかもしれないなぁ」 「・・・・まぁ良い。都についたら私と一緒に城へ行ってもらうからな」 「そりゃーもちろん。あなたが望むところならば何処へなりとも」 芝居かかった口調で言うと、バレリアは一瞬押し黙り、ふいっと顔を前に向け歩き出した。 「冷たいなぁ〜」 シーナはその背中にほんの少し悲しそうな目を向け、後について歩き出した。 「しかし、よくあの軍師が許可したな」 先頭を歩くビクトールの横に並んだバレリアに、小さな声で話しかけてきた。 「医者進言もあったからな」 「・・・・俺も賛成だけどな・・・あいつの身体が持つかどうか、だな」 「ホウアン殿の見立てでは、ぎりぎりといったところらしいが」 「無理させなければ大丈夫だろ」 「・・・・・・・・・・、そう、願いたいもの・・だな!」 バレリアは咄嗟に上体を反らした。ヒュッと風を切る音ともに巨体が通りすぎる。 「くそっ!!!こんなとこでかよ!」 場所は、崖に直に立てかけてある梯子を登る場所その中腹。狭い上に、地面がぬかるみ下手に転ぶと崖から落ちてしまう可能性もある。 「!!気を付けろよ!」 「わかっている!!はぁっ!」 バレリアはビクトールの声に答えるとブラックタイガーと呼ばれる虎に向かって七星剣を振り下ろした。 「っつ!!!」 (しまった!!!!) 怪我した手の甲の傷が引きつり、ぴりっとした痛みが走る。 一瞬痛みに躊躇した剣は、あっさりと避けられ獣の鋭い爪がバレリアの身体を切り裂いた。彼女は思わず上がりそうになった悲鳴を喉の奥でかみ殺す。 「バレリア!!」 「バレリアさん!!」 そして続く第二破、彼女は膝をついたまま何とか身体を動かそうとするが動いたのは頭だけであった。無意識に獣の爪を見つめる。それが身体を切り裂けば自分はやられるだろう、そう覚悟を決めたとき。 目の前に人が飛び込んできた。彼女を背にかばう。 変わりに切り裂かれたのはシーナであった。 「痛っ!!」 胸を切り裂かれ赤い血が散った。倒れそうになるのを踏みとどまる。 「ばか!お前・・」 「ひでぇなぁ・・何も怒鳴らなくても」 獣は一度下がりこちらの様子をうかがっているようだ。 「何故私などかばった!」 「女の子に傷が付くくらいなら俺が変わりに受けた方がましだからさ」 「なっ・・・!シーナ!!」 彼女は今まであまり自分が”女”だと意識していないせいか、『女の子扱い』に慣れていない。顔が沸騰したかのように赤くなる。 「おい!今は痴話喧嘩してる場合じゃねぇだろうが!モンキ!札でっ・・?」 ビクトールが大声で間に入り後列で武器を構えているだろうモンキを呼ぶ・・が、返事はない。 「どうした?」 「モンキさん!!」 「モンキっ!!」 振り向くとぬかるんだ地面にトンファーで身体を支えながら膝つくモンキがいた。返事する余力もないようだ。右手の手袋が淡い光を発している。 (紋章が・・・・光ってる!?) 「どうしたんだ!!?」 つい先刻までは普通に歩いていたはずだ。ビクトールは前の敵から意識を反らさずに、モンキの身体に怪我が無いかを確認する。 「怪我はしてない・・みたいだな・・。」 敵はまだ様子をうかがっているとは言え、前列の三人のうち一人は体力も残り少なく、もう一人も次の一撃にやっと耐えられるくらいで、まともに戦えるのはビクトールくらいだ。 早いところ二人の回復をしなければ、自分も危うい。それほどぬかるんだ地面で攻撃を与えることが難しいのだ。 「紋章を使おうとしたのか?」 「うん・・・咄嗟の事だったから・・・」 顔を前に戻してナナミの焦った声を聞く。それを聞いてビクトールは合点した。 彼は頻繁にメンバー内に居ることが多いので、モンキのこの症状も何度か経験があった。いわゆる・・ 「発作だ・・しばらく休めば治るはずだ・・落ち着け、ナナミ」 普段のような陽気な声ではなく、敵を目の前にして切羽詰まった声。思わぬ所でピンチに陥っているせいか、余裕が感じられない。 「う、うん」 「あれだけ注意したのにな・・・くそっ!」 彼の、モンキの性格はわかっていたはずなのに、事前に防げなかった自分に腹が立った。 ナナミは深呼吸をし、腕の中で冷や汗を掻いて驚くほど青ざめたモンキを抱きしめる。 「回復は僕が!」 ナナミとモンキの側に駆け寄っていたトウタが依然と剣を構えるビクトールに声をかける。 「頼んだ!」 そう言うと剣を片手に敵に突っ込んでいく。虎は3匹。そのうちの1匹に向かい勢いよく剣を振り下ろした。 ざばっ! 急所を上手くついたらしくその剣撃にその虎は消えていく。 油断は出来ない。残りの虎は2匹。こちらで戦えるのは自分くらいだ・・回復が間に合えば楽になるが。紋章も札も身につけていない自分に少しだけ腹が立った。 「トウタ・・お前の紋章は?」 トウタの右手に固定されている紋章は”おくすりの紋章”だが、それでは1人しか回復出来ない上にさほど効果はない。 「右手はおくすりの紋章だけど・・頭に流水の紋章をつけてます!」 「流水?水の紋章の・・高位紋章・・か?」 バレリアが息も絶え絶えに聞く。それもそのはず、現時点でモンキ達が用いる紋章の中でも1番高位の紋章だからだ。他には大地くらいしかなかったはずだ。・・しかも数は1個1個と数少なく・・それだけ貴重な紋章をトウタが装着していた事が不思議なのだろう。 「ここへ来る前に、モンキさんが付けてくれたんです。水の紋章と相性がいいからって・・」 「なるほどな。で・・使用出来るレベルは?」 「優しさの流れまで使えます」 「頼んだぞ」 「はいっ!」 紋章を使うには精神を統一しなければならない、トウタは会話をしながら目を閉じていた。 子供だからとなめてかかるもんじゃねぇな、と微かに振り向いて思った。 「優しさの流れ!!!」 トウタの額が輝いて、怪我を癒していく。魔力は低いがそれなりに鍛錬していたせいか、効きは思ったよりも良い。 「よっしゃ!いくぜ!!」 「我が剣を受けてみよ!」 「天雷!!!」 |