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「ねえねえ九龍クン」
「ん?なに八千穂」
「いっつも思うんだけどさ、この遺跡にいる化人って遺跡に入りなおすと復活するじゃない?」
「うん」
「だったらなんで罠は復活しないのかな〜?」
「罠?」
「そう、今まで何回か探索についていったけど一度入った部屋には何も起こらないよね?」
「つまり何がいいたいんだお前は」
「えっとね、化人が復活するくらいだから罠や仕掛けが復活したっておかしくないんじゃないかな〜って」
「う〜ん、随院メモによると化人達はこの遺跡で眠る魂達らしいから時間が経てば復活するってことらしいけど・・・」
「別にどうだっていいだろ・・・それに復活したらまた解除してまわらなきゃならないだろうが。めんどくせぇ・・・」
「べつに皆守クンが解くわけじゃないからいいじゃないッ」
「まぁまぁ俺も同じ仕掛けに挑むくらいならもっと別なのがいいかな〜」
「謎解きマニアが」
「褒め言葉と受け取っておくよ」
「さっすが九龍クン!トレジャーハンターの鏡だねッ」
「あんまり大きい声でいわないでね八千穂・・・さて出ようか、舞草ちゃん清算お願い」
「は〜い!お会計2.383円になりま〜す」
「えっと財布財布・・・あれ?」
「どしたの?」
「いや・・・おかしいな三万しか入ってない」
「あ?それだけ入ってれば充分だろうが」
「いやこの間からクエストをいくつかこなして所持金が百万は越えたはずなんだけど・・・」
「ひゃくまんえん〜!?」
「ちょっ?声が大きいよ八千穂!・・・この間口座から引き出したから少なくとも30万は入れてたはずなんだけどな〜」
「現金でそんなに持ち歩く奴があるか」
「何かと物入りなのよん」
「學園内で何に使うんだ一体・・・」
「九龍クン!どうする?先生に届ける?」
「いや普通信じないだろう。生徒がそんな大金持ってるなんてな」
「まぁ部屋に戻って確認してみる・・・ウッ!?」
「きゃっ!どしたの九龍クン!?」
「大丈夫か葉佩」
「う、うん・・・なんかいま急に体の力が抜けたような・・・」
「九ちゃんッ」
「ッ!?」


「九ちゃんッお話があるんですけどッ!?」
「な、何かな舞草ちゃん?」
「明日の《クリスマス》もしよかったらあたしと一緒に過ごしてもらえませんか〜?」
「は!?」
「おい・・・今はまだ十月だぞ?」
「な、奈々子チャン?」
「何いってるんですか〜?今日は《イブ》ですよ?ほら外も雪が降っててホワイトクリスマスですよ〜」
「雪ッ!?」
「まじかよ・・・」
「奈々子今日はお仕事だから明日九ちゃんと遊べたらな〜って思って勇気を出して誘ってみちゃいました!キャ〜ッ奈々子ってばダイタン!」
「えぇと舞草ちゃん?」
「さぁ九ちゃん!お返事聞かせてくださいッ」
「え〜と・・・」
「ちょっと待つでアリマスッ!」
「!?」
「抜け駆けはさせないわよォ〜!ダーリンと熱い聖夜を過ごすのはこのア・タ・シ♪なんだからッ」
「フフッ、九サマお迎えにきましたわ。一緒にミサにまいりましょう?」
「ふふふ・・・九龍博士僕と石について語ろうよ」
「あ、あのっ九龍さんお話があるんですけど・・・」
「鉄人ッ!ボクとお腹いっぱいゴハンを食べるでしゅ」
「師匠・・・拙者と死合ってはもらえぬか?」
「はっちゃん・・・君にこの曲を送ろう・・・」
「なっなっなっな!?」
「なんかみんな目の色変わってるよ!?」
「なんなんだお前ら」
「邪魔しないでちょうだい皆守ちゃんに八千穂明日香ッ!ダーリンとスイートで熱々なクリスマスを過ごすのはこの」
「アタシ(リカ・ボク・僕・拙者・自分・私)」よッ!!!」
「なぁ・・・皆守」
「なんだ」
「さっきまでまだ十月だったはずだよな?そして俺はみんなにこんなに熱烈に愛されてたか?」
「・・・しるか」
「ねぇ九龍クン!このままだとやばいんじゃないかな?」
「う〜んこれは逃げた方がよさそうだな〜」
「逃がさないわよダーリンッ」
「そうでアリマスッ」
「う〜んと・・・あッ!?
「ッ!!?」
「さよなら〜ッ」
「あッ待ってくださいよ九ちゃん!」
「九龍博士」
「はっちゃん・・・」
「・・・すごいスピードで逃げてったね〜さすが九龍クンッ・・・あれ?皆守クンは?」
「さあ?」
「・・・・・・」



「っはぁ・・はぁ・、はぁ!」
「・・・」
「あ〜疲れた〜!なんなんだ一体!?」
「それはこっちのセリフだ・・・」
「あれから会う奴み〜んな俺を口説こうとするし!どうなってんだよ〜」
「またなんか変なものでも使ったんじゃないのか」
「身に覚えがございません!それにしてもまさか先生達や生徒会の連中まで口説いてくるなんてなぁ・・・(まだ仲間になってないのに・・・)見たことない奴もいたし」
「・・・怪しげなおっさんもいたな」
「・・・阿門もな」
「・・・ああ」
「よォッこんなところでどうしたんだ九龍」
「夕薙ッ」
「(九龍?こいつ九龍なんて呼んでたか?)」
「さっきキミを探して色んな奴とすれ違ったんだが・・・何かあったのか?」
「いやはやなんともうしましょうか〜」
「・・・こいつが馬鹿だってだけだ」
「だから俺のせいじゃないってばッ」
「原因はわからなくとも連中の目的はお前だ。充分関係あんだろうが」
「ぐぬぬぬぬっ!」
「はははッ相変わらずだなお前達は。そうだ九龍、キミに聞きたいことがあるんだが」
「ん?(イヤな予感)」
「なぁ、九龍。《宝探し屋》っていうのは誰でもなれるものなのか?もしもこの不自由な身体から俺が解放される時がきたとしたら―――キミと・・・・同じ道を歩んでみたい。そう思うのは、迷惑だろうか?」
「え?そ、そりゃ誰でもなれるとは思うけど、っていうか不自由な身体って何!?」
「・・・チッ、こいつもかよ」
「はははッ。そこまでいってもらえるとはな。・・・・・ありがとう、九龍。」
「って人の話聞いてないし!?」
「・・・はぁ」
「全てが終わったその時、もしもまたこうして隣り合うことができたら―――俺は今度こそ、キミと共に歩いていきたい。この降りしきる雪のように、真っ白な状態から、な。」
「人の話を聞け〜ッ!?」
「改めて、よろしく頼むよ、九龍―――。」
「あ〜ッもう!だから俺にはなにがなんだか・・・ぐえっ!」
「こいつのことはほっといていくぞ」
「え?行くってどこに」
「遺跡に決まってんだろうが。原因を探すにしろなんにしろ非難場所にはもってこいだ」
「へぇ〜皆守あったまいい〜」
「・・・捨てていくぞ」
「あッ!待って!置いてかないで〜!そんじゃな〜夕薙〜」
「また今度な」

【その2】 【その3】

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